ASPARA BACON

映画と音楽が好きです、嘘です。
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ブラックホークダウン

茶の間で飯食いながら戦争の映像見てるやつらなんかに分かりっこない。」
戦争映画でよく出てくる言葉です

これは決してメディアを通じてしか戦争(戦闘)を知覚できない私たちを突き放すための言葉じゃないと思います。「人が死ぬストーリーに同情するお涙頂戴ストーリーとして見てんじゃねーよ」
これに徹底した映画がこの『ブラックホークダウン』。プロパガンダ的意味づけを極力排除した作りは、かえって同情を引き起こしかねない気もするけれど・・・。




1980年代に入り一層表面化したソマリア内戦。1990年代に入り、国連安保理が平和維持活動としてソマリア内戦に武力行使の形で介入していきます。ソマリアへ派兵しされたアメリカ軍が内戦を終結する目的でソマリア民兵のトップをとらえようと市街戦を開始します。

リドリースコットの手により、こだわり抜かれた圧倒的な映像で再現されていて、戦闘を目の当たりにしたことのない私たちの目に戦闘の恐怖を焼きつけます。


基本的には「戦争に駆り出された兵士たちがゲリラ戦を戦いぬく」みたいなストーリーなんだけど、ほとんどそれについての語りはありません。誰か一人の兵士に焦点を当てることもなく、兵士各々のストーリーはほとんどといっていいほど排除されています。(誰が誰か分からない程度に)
ただそこに、仲間のために、自分のために銃を構える人間がいるのみです。

ただし、ソマリア民兵やソマリアの一般市民はさらに排除されています。ソマリア民兵は「倒した米兵を担ぎあげ、なんとしてでも闘う血なまぐさい外部」みたいにうつっちゃっています。


けれど、それは米兵のヒーロー映画としての物語に仕立て上げているわけではないとおもいます。確かに視点はアメリカ兵だし、ソマリア民兵への描写なんて雑だけど、アメリカの愛国心を煽るものでもない。もちろん反戦を直に訴える人情的ストーリーでもない。同情する余地を極力排除して作られているからです。

「米兵たちの大義名分」「アメリカ国家(国連)の大義名分」「ソマリア民兵の大義名分」「内戦で家族を失う一般市民の大義名分」のいずれかを正当化することは難しいし、無力である。その戦争に巻き込まれる人間各々の【正義】の無力さと、戦闘の運命の恐怖の中で生きようとする人間を漠然と感じたのでした。


プロパガンダ映画、反戦映画、文献を含めていろいろ見てみようと思います。
戦争を扱った映画見ると、自分の無学さが浮き彫りになってつらいね(笑) 勉強しなきゃいけないです。


あとこの流れで見つけた、NHK放映のルワンダのジェノサイドの際の国連の平和維持活動をテーマにしたNHK放映のドキュメンタリー。かなり扇情的だけど、これぞドキュメンタリーって感じですね。





今後は観れてない戦争映画を見ながら、最近興味深々なボリウッド映画をぼちぼち見ていく予定です。しっかし、ボリウッドってマハラジャくらいしかレンタル置いてないよね。そもそも日本語字幕付きのDVDとか少ない。VHSで買ってボックスに寄付しようかしらん。
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