ASPARA BACON

映画と音楽が好きです、嘘です。
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イノセンス
評価:
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ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
¥ 2,500
(2004-09-15)

イノセンス 
監督:押井守

押井ファンの熱量に負けないようにレビューかきますよ。 

 電脳化・擬体化して自己を失っていく人間と、技術により自己を獲得していくアンドロイドというSFのジレンマをピックアップして、最大限使える技術を使って作られた映画。攻殻機動隊の原作は、SFの細かい設定・お約束を踏まえながらもかなり軽いタッチでかかれているけど、押井守は違った切り口から映画にしました。


まぁ個人的には原作の現実離れした主要人物たちが、私たちが知らないような世界の中でカッコよく戦うストーリーで十分だったと思うけどね。バトウさんの渋さ、素子さんの超人的カッコよさ美しさ、それだけで十分ロマンがあったのに…!


まあこの辺は単純に押井守が好きか嫌いかってところでしょうかねー。
以下は好み除いてちょっと真面目に書いてみますよん。


まずビジュアルの美しさは圧巻。
細部にわたってすごい技術。その技術でおにんぎょさんのツクリモノ映画をつくっているので、ビジュアル的、技術的にもテーマが一貫されていて、映像のちょっとした冷たさからもそれが伝わってくる。その使い分けを意図して行っているというのはすごいよね。  

あと音楽は相変わらずすごくいい。サントラはいつ聴いても鳥肌が立つ。
051020_02.jpg
このシーンで「傀儡謡」がかかるとこは鳥肌。



この映画のいいところは、その身体(器)とアイデンティティ(中身)の問題が終始徹底して活かされているところ。
CGとセル画を両方使ったツクリモノの映像の違和感。
詩・哲学書の引用による借り物の言葉による違和。
空間・建物・風景・動物・人形を強調し人間的な部分を排除した違和。
寂れたリアルな街角と夢のような儚い美しい情景の対比での違和。
プログラミングされた館での現実と非現実の分からない堂々巡りの違和。


電脳化し、プログラムされた思考回路で生きることを余儀なくされた者たちの「自己を求める自問自答」が、それら映像、音楽、台詞すべてから物語られているところ。


台詞なんて引用ばっかりだし所詮「借りモノ」で、それぞれの立場から考えた「自己」が「引用の言葉」によって描かれている。自分の言葉ではない、埋め込まれた記号的な言葉がまたツクリモノ感を際立たせる。なのでそれら台詞一つ一つの内容意味を排除したって作品の主旨が物語られている。


まぁちょっと説教くさいというか、鬱々した気分になるけども、すごく徹底された映画だとおもいます。
私はこんなメンヘラお疲れモードのバトウさんより、マシンガンぶっぱなして少佐の後ろを守るハードボイルドなバトウさんがすきです。





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