ASPARA BACON

映画と音楽が好きです、嘘です。
<< 『エコール』 | main | 『ドライヴ』 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
八日目の蝉
評価:
---
アミューズソフトエンタテインメント
¥ 2,926
(2011-10-28)

 久しぶりに更新します。八日目の蝉です。


野々宮希和子(永作博美)は愛人の子を誘拐し、薫となづけ育てるが、希和子は逮捕され、子・恵理菜=薫(井上真央)は実母の元へともどされる。実家族との折り合いが悪かった恵理菜は、希和子と同じ運命をたどろうとしている自分に反発するが、幼少期を同じ施設で過ごした千草(小池栄子)とともに希和子とすごした記憶をたどる旅に出たのであった。


とても扇情的で、見ている人それぞれに「母性ってなんだろう」と考えさせるような、大きな物語でした。
冒頭、裁判で実母が「子どもは戻ってきても絆と時間は取り戻すことは出来ない」と涙ぐみます。一方、希和子は淡々と事件について語ります。この映画には【犯罪者である希和子がいかに母性を持って血のつながらない子どもを愛したか】と、【不遇な運命に翻弄された娘が母親の愛から自分を見つける】という二つのストーリーが流れていて、娘のルーツ探しの旅と希和子が身を窶しながらも愛情をもって育てたシーンの回想によって丁寧に描かれています。


希和子の自分語りの部分はほとんどなく、自分を犠牲にしながら薫を愛する描写によって、【母性】というものを感じさせます。物語の進行にしたがって実母はおもいっきり悪者になってしまうのですが、なんだか私は希和子の描写のほうが雑だなぁと思いましたです。
希和子は追われる恐怖に駆られるシーンと、お乳が出なくて悔しがるシーンでしか内面が表現されていないのですが、薫を突き動かすに値する母性であったのかなぁと。母性=愛情、自己犠牲ということを悟って、「あー子どもの顔が早く見たいわぁ、愛ってこんなんやなぁ」って感じるのか?と。実際に子ども出来たらそんなこと思うのかもしれませんけどね。

この映画では親の愛は、自分がとらえるすべての愛情や自己形成などの情緒のすべてに直結していて、子どもを持った人、子どもを産みたい人、愛するって分からないけど・・・って思える女性のための映画であって、それはもう観る者を選ぶなぁとおもいました。まぁこの話を突き詰めていけば「母性なんて神話だ!」なんてフェミニスティックなこと言ってしまいそうですが、親の愛(母性)が自分の愛情感や情緒に影響していて、それに対して理解や共感を感じることが女性がオトナになることなのか? 女性が大人になるということは自分の母親を受け入れて【自分の母親になる】ということなのか? と色んな疑問が次々にわき出てくるような映画でしたね。
しかしながら【親の愛】ありきの作品であるにも関わらず、母娘両方の動機付けが弱くて、結局<母性>頼みになってしまったところで不完全燃焼感があります。


あと、小豆島での母娘の絆のストーリー、幸福でまぁよかったんですけど、いちいち小豆島のそうめんだとか村のイベントだとか観光名所だとかをごり押しして「どや、田舎もええやろ、来て来て!」って感じが溢れてたのが鼻についてしまいました。博報堂がスポンサーだからなのか、なんか大人の事情なのか知りませんけど、そういったところからも、すでに社会にあったストーリーに溢れた映画だなぁと思いました。おしまい。

| review | 23:14 | comments(1) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 23:14 | - | - |









http://asparabacon.jugem.jp/trackback/98


CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
PROFILE
鑑賞メーター
グリコの最近観たビデオ
OTHERS
SPONSORED LINKS